特集

2017/04/28 21:13 | wineplat

伝説のモデル山口小夜子を今ふたたび

関連タグ | , , , , , ,
インタビュー
コルクアート 久保友則

久保友則(くぼとものり)

1977年熊本生まれ。ソムリエ、コルクアート作家。2002年一般社団法人日本ソムリエ協会ソムリエ取得。2007年同法人シニア・ソムリエ取得。2017年1月までの8年間、フランスワイン専門店ラ・ヴィネに勤務。100軒を超えるワイン農家を訪問しワインの買い付けを経験。2014年コルクアート活動を始め、2016年に原宿Keisuke Matsushimaにてコルクアートの個展を開催。2017年2月よりKeisuke Matsushima支配人ソムリエ。

作品ができました!とのことで編集部に送られてきたのは、1970年代に日本人で初めてParis Collectionに登場したモデルのコルクアート。不思議な魅力が伝わってきます!

コルクアートを発表する機会が多くなり、コルク集めに協力して下さる方々も増えて日々感謝。微妙な赤ワインの染み込み具合が絵具となるため、それらが揃わないとなかなか作品を表現するまでにならないのですが、理想とするコルクが集まりました。トライしたのは、1970年代に日本人モデルとして初めてパリコレに登場した山口小夜子さんです。

モデルといえば、ハーフで容姿もどこか日本人離れが普通だった時代にファッション界に日本の美を位置づけさせた伝説のモデル。彼女の存在を知ったのは高校生のころ。たまたま映画の雑誌に載っていた彼女のモノクロ写真を目した時、鮮烈な衝撃を受けました。美しいというよりは妖艶さがあり人を寄せ付けない独特の世界観を放ち、揺れる美とでも言うのでしょうか。艶やかな黒髪、ストレートにカットした前髪は瞳と触れるか触れないかのギリギリのライン。ファッションデザイナーのみならず、彼女をモデルに起用した資生堂の化粧品が世界的に知られるようになった時代でもありました。

コルクをひとつひとつ選んで作りあげながら、陰影だけで伝わる美しさを持っていた人ではなかったのかと。それは、ワインの世界ともどこか共通しているように思えます。多くを語らないワインと言いましょうか、わかる人にしかわからなくてもいいと言いましょうか。陰影を見極め思慮深い人。そんな人に飲んで欲しいワインと同じような魅力を山口小夜子にもあったように。僕自身の勝手な思い。

©kuboコルクアート用のコルク
新見寿美江(にいみすみえ) wineplat 編集長出版社(有)新見工房専務取締役。1988年編集プロダクションとして(有)新見工房を設立。主に海外・国内旅行ガイドブックの取材・編集を数多く手掛ける。2015年出版コードを取得。編集発行人として会社経営の傍ら、エッセイスト・著者として活躍。主な著書『韓国陶磁器めぐり』『韓国食めぐり』(JTBパブリッシング刊)『スイスアルプス・ハイキング』(共著・JTBパブリッシング刊)他。主なエッセイ『元気になれる韓国食紀行』NHKラジオテキストまいにちハングル講座に1年間連載。通販生活など多数。
記事の先頭へ