ポデーレ・コンコリ | PODERE CÒNCORI
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PODERE CÒNCORIポデーレ・コンコリ

イタリア・トスカーナで久し振りの大型醸造家とご縁がありました。  その名はガブリエール・ダ・プラート(Gabriele Da Prato)、1969年11月4日トスカーナ北部ルッカ生まれ。  1960年からお父様が代々農業を営んでおり、牛や野菜等々色んな仕事をしておられました。彼が1999年にその土地を継ぎ、ワイナリーをはじめま した。お父様は内心は安定しない、ブドウ栽培だけのワイナリーには反対でした。が、反対を押し切って無農薬で開始。標高が450mの高位に畑が あるため、トスカーナでは珍しいピノノワールやシュナンブラン、ピノブランと言ったフランスでも比較的涼しい地域の品種を選んだのです。その栽培はロ ワールと同じく1haに1,5m幅で6000本の苗木を植樹。ブドウが大きくなるまで地元のワイナリー Saverio Petrilliで3年働きました。その間フランスからビ オディナミの資料を取り寄せながら独自に勉強をし、2007年にはビオディナミの実践を開始、2008年にデメテールの認証を取得しました。  フィレンツェ空港からレンタカーでViareggioという海側に向かった高速道路E74を70km程走るとLuccaという町に到着です。今回の訪問はとても楽 しみでした。何故なら2月のローマのサロンで、びっくりするくらい高品質なピノノワールを試飲したからです。おまけに彼の住んでいる場所がLuccaと Bois Lucasの音と同じなので、どういう所か楽しみでした。このLuccaという街はフィレンツェとピサの間にある、城壁に囲まれた歴史ある町で、美しい 町並みや数多くの教会があり、中世の雰囲気を色濃く残しています。またルッカはオペラの作曲家、プッチーニの生誕地でもあります。街を抜け、ワイ ナリーのある山の方へ車を走らせると、山登りをするみたいに、どんどん奥地へ入っていきます。まるで登山にきたみたいです。ワイナリーに到着し、まず は畑に案内して貰います。  そこは素晴らしいパノラマ、8haが彼の敷地ですが、山に囲まれその中に家があるのです。8ha全て畑ではなくその中の3.5haが畑として開墾している 素敵なシチュエーション、とっても理想的な暮らしがありました。ざっと見てわずか3.5haの畑の仕事量は、ほとんど手作業で行う地形のため、その倍以 上も畑面積が大きなBois Lucasの仕事量を大きく上回ります。それでもBIOを実践しております。トスカーナはイタリアと言っても冬は寒く、暖炉が不 可欠です。その上、山の上にある、ガブリエールの畑は太陽が燦燦と照りますが、畑が高位置にあるため奇麗な酸味が残り易いのです。その上、畑 の状態が良いので、根が下に延び土壌の天然のミネラルをWINEに与えてくれるのです。だからこの素晴らしいピノノワールが誕生するのです。百聞は 一見にしかず、畑を見ればどれだけその方が畑を守り、どうしてこういうワインが出来るのかは一目瞭然です。彼はビオディナミ実践者です。なので色 んな話が飛び交います。彼はフランスのニコラ・ジョリー氏の本から色々学んでいるようです。  ワイナリー訪問が終わり、彼の奥様が作ってくれた手料理でお昼ご飯です。畑で採れたトマトで作ったソースのパスタです。BIOづくしのお昼でとても 美味しかったです。ガブリエールが「日本はその後どうですか? 僕はどれ位のワインを寄付すれば良いのですか?」と聞いてきました。まだ取引が始まっ たばかりの生産者の方から寄付でもワインをお預かりするのは心苦しいのですが「有難うござい ます、それなら2ケースで十分です。」「了解しました。初めてのワインを載せる時に僕の個人の ストックから2ケースを混ぜて入れておきます。」2月に会ったばかりで、まだ実質ビジネスが始 まっていないのに、何て優しいのでしょうか…本当に感激です。  彼との話題はどうしてもピノノワールになります。私の畑にもピノノワールを植えた事、私は本 当はBourgogneで醸造したい事。  話はどんどん弾みます。「僕の一番好きなBourgogneのワインはこれです」と彼の個人のセ ラーから何とPhilippe Pacaletのワインが出てきました。「僕はこういうワインを造りたいんだ」全 てが納得です。だから私はローマで彼のワインが一発で好きになったのだとわかりました。  彼の赤ワインはシラーもあります。その畑も見ました。シラーというと皆様はローヌのワインを思 いますよね? 彼のシラーはタイプが全く違います。とってもミネラリーなシラーでエレガントです。 ロワールは大昔シラーという品種が植わっておりました。1935年のINAOのAOC法が確立され る前です。その当時のワインを造りたくて、真面目なクルトワさんという有名なBIOの実践者が シラーを植えてINAOから抜く命令を受けた事がありあました。きっと昔のロワールのシラーは、ガ ブリエルが醸造したシラーの味がするのかもしれませんね。オーヴェルニュ地方のPierre BEAUGER氏もシラーを植樹しました。まだ赤ちゃんなのでワインは存在しませんが、きっとこう いう味になるのかもしれません。                           (新井順子)


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